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【ダイバーシティ&インクルージョン】 推進室メンバーをインタビュー(後編)SOGI / LGBTQ₊に関する取り組み
平成医療福祉グループは「じぶんを生きる を みんなのものに」をグループミッションとし、誰もがどんな時も、自分らしく生きられる社会の実現を目指しています。
その取り組みの一環として、多様性を尊重し、あらゆる差別のない組織作りを行うために「ダイバーシティ&インクルージョン」を推進しています。
グループ代表の直下に設置された「ダイバーシティ&インクルージョン推進室」では、各部門から集まったメンバーが、心理的安全性の向上や平等・公正を前提に、メンバーの多様性や幅広い価値観、経験を生かしながら取り組みを進めています。
ダイバーシティ&インクルージョン推進室メンバーのインタビュー後編では、SOGI / LGBTQ₊に関する取り組みについての内容をメインにお届けします!
ダイバーシティ&インクルージョン推進室について
ダイバーシティ&インクルージョン推進室(※)は2023年4月1日に発足。各課題に対し、順次各分野のチームを設置して取り組みを展開し、現段階では「SOGI / LGBTQ+」「障がい」「人種・国籍・言語」の課題解決に向けた取り組みを進めています。
※以降、「推進室」と表記
前編はコチラ!
次の推進室メンバーにインタビュー!
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【LGBTQ₊に関連する基本ワード】
LGBTQ₊に関する基本的なワードを、簡単に記載します。
LGBTQ 性的マイノリティの総称として使用される言葉
L: Lesbian(レズビアン) 性自認が女性で、女性に恋愛的・性的魅力を感じる人
G: Gay(ゲイ) 性自認が男性で、男性に恋愛的・性的魅力を感じる人
B: Bisexual(バイセクシュアル) 恋愛的・性的魅力を女性・男性に感じる人
T:Transgender(トランスジェンダー) 出生時に割り当てられた性別と異なる性自認をもつ人
Q: Questioning/Queer(クエスチョニング、クィア) 自分のセクシュアリティを模索中の人、定めたくない人
「+」:LGBTQに「+」を付けることで、「L・G・B・T・Q」にあてはまらない多様な性を表現
性的指向(Sexual Orientation) 恋愛的・性的な魅力を感じる性
性自認(Gender Identity) 自分がアイデンティティを感じる性
SOGI 性的指向と性自認の英訳の頭文字をとったもの
アライ(Ally) LGBTQ₊を理解し、誰もが平等に生きられる社会を当事者と一緒に目指したい思いを持っている人
日本のLGBTの割合 おおむね人口の3~8%(※調査によってばらつき有)
【SOGI / LGBTQ₊に関する平成医療福祉グループの取り組みについて】
グループでは、推進室が発足する以前に、その前身となるプロジェクトを進めていましたが、その一環としてSOGI / LGBTQ₊への理解を深める勉強会を2022年より行ってきました。勉強会を企画し、講師を務めてきたのは、推進室メンバーの松本さんです。現在は推進室のほかのメンバーと協力して、取り組みを進めています。
以下は、主な取り組み内容と実績です。
■グループ職員への研修
グループ内外から講師を招き、グループ職員を対象とした定期的な研修を実施。SOGI / LGBTQ₊に関する基本的な知識や、健康との関連性などについて学び、職員一人ひとりができる具体的な取り組みを考える場を提供しています。
■LGBTQ₊アライ制度
どのようなSOGIの人であっても、安心して医療・福祉などのサービスを受けられる環境を整備するために設けた、グループ独自の制度。研修などを受けて知識を深めた職員がアライであることを表明し、グループで制作したオリジナルのアライグッズを身につけることで、LGBTQ₊などの患者さん・利用者さん・職員に対するサポーティブな姿勢を示し、相談しやすい環境作りを目指しています。現在、グループの一部施設にて試験的な導入を行っており、グループ全体への展開を目指しています。
■グループ内制度の整備
性的マイノリティにかかる格差・不利益解消を目的に、2023年4月1日より、グループ職員へ向けた「同性パートナーシップ制度」の運用を開始しました。
■(受賞実績)LGBTQ₊に関する取り組みを評価する「PRIDE指標2024」において「ゴールド」を受賞
■そのほかの活動について
特定非営利活動法人 東京レインボープライドが主催するLGBTQ+関連のイベント「東京レインボープライド」に参加
婚姻の平等を実現する法制度の実現(Business for Marriage Equality)への法人としての賛同(※3)
LGBT平等法の実現(ビジネスによるLGBT平等サポート宣言/Business Support for LGBT Equality in Japan)への法人としての賛同(※3)
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LGBTQ₊について、まず「正しい知識」を持ってもらいたい
ー松本さんは2022年から、グループでSOGI / LGBTQ₊の教育研修を企画・実施し、講師も務めています。研修を行うことにどんな意義を感じていますか。
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松本:「LGBTQ」という言葉がメディアでよく使われるようになり、社会的に「多様性を大事にしよう」という風潮が高まっていますが、言葉が広がっても、その一つひとつの違いや意味を本当に理解している人は少ないと感じています。そのため、LGBTQ₊の方々が真に理解されていない状況は依然として続いているようです。
私は個人的にグループ外でもLGBTQ₊に関連する活動を行っていますが、そのなかでほかの当事者からも「まだまだ理解が進んでいない」と感じる声をよく聞きます。生活のあらゆる場面でその実感があるようですが、特に医療分野に着目すると、医療従事者の無理解が「健康格差」を生む一因となっていることが、データを調べると見えてきます。
医療や福祉といった公共性の高い分野の関係者が、見えにくい多様性をステレオタイプ的に捉えたり、冗談の材料にしたりすることが、当事者の健康を害する結果につながると知らないことは、大きな問題です。だから、すべての人に「バラエティ番組やSNSの情報だけでなく、医療の立場から見た適切な知識や社会の現状をまずは知って欲しい」という気持ちが一番にあります。これがグループ内研修を進める意義かなと思います。
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鈴木:私自身、松本さんの研修を受けて、LGBTQ₊の現状において「健康格差」問題があることを初めて知りました。社会における偏見や差別から生じる恐れが、当事者の日常生活にストレスを与えていて、それが原因で抑うつ状態になったり、不安を抱えたりする人が多くいることや、自傷・自殺のリスクが高いというデータが存在すると知り、本当にショックを受けました。これって、基本的人権に関わる問題だなと思っています。
「知らなかった自分」と向き合い、視野が広がる
ー今の話に出てきたように、推進室メンバーのみなさんが松本さんの研修を受けて、初めて知ったことや気づきが得られたことを教えてください。
鈴木:先ほどの話に関連しますが、私が一番大きく気づいたのは、「自分がいかに無知であったか」ということでした。かなり前の話ですが、好きな男性アーティストがゲイであると知り、ショックを受けたことがあります。今思えば、その時の私は、自分でも気づかないうちにゲイの方々に対する偏見を抱いていたのだと思います。おそらく、メディアなどの影響で無意識に「特異な存在」として認識してしまっていたのでしょう。
でも、その後、LGBTQの方々が日本では13人に1人存在していて、さらに、多くの人がカミングアウトできない現状を知りました。正しい知識を得ることで、自分の考え方が変わるのを実感し、「多くの人にもっとこの現実を知ってほしい」と強く思うようになりました。
稲垣:私は勉強の機会に恵まれて、視野が大きく広がったと実感しています。自分の興味関心がある世界のなかだけで生活していたら、気づけなかったことがたくさんありました。例えば、異性愛者やシスジェンダー(出生時に割り当てられた性自認が一致している人)であっても、身体的な男らしさ・女らしさ、惹かれる相手、性自認やジェンダー表現(服装、言葉遣い、髪型など)は一人ひとり異なります。そのため、「LGBTQ₊」に限らず、誰もが性の多様性を形成する「当事者」であるのだと、初めて知りました。
また、外部講師の研修のなかで「マジョリティの特権(※)」が存在することを知り、自分が日本に生まれたことや男性であることで、気づかないうちにマジョリティの特権を持ち、いかにマイノリティの人たちのことを考えていなかったか、という点にも気づかされました。
ちょっと大げさな言い方をすると、自分の人生の深みを増すきっかけになったと感じているので、この気づきを、ほかの人にも広められたら、と思っています。
※社会の多数派に属することで、無意識のうちに得られる有利な立場や恩恵のこと。
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黒澤:私も「自分は何も知らなかったんだ」と気づかされました。研修を受けて自分のこれまでを振り返った時に、当事者の知り合いが私にカミングアウトしてくれたことを思い出しました。研修で知識が身についた今の私から見ると、その時に取った自分の対応は間違っていました。当事者に寄り添ったつもりだったけれど、結果的に相手を傷つけるような言動を取ったと思われ、今とても後悔しています。
当時の自分に悪気はなかったけれど、やっぱり「知識がない」ことが誰かを傷つけることにつながってしまったように思います。
もう同じような思いを誰かにさせないように、自分自身も勉強を進めて、推進室メンバーとしても活動をがんばっていきたいと思っています。
グループ内外での研修受講者の反応
ーみなさんの話から、研修が与える影響の大きさを感じますが、これまで研修を受けた人たちからのフィードバックなどはありましたか。
松本:研修後の感想をアンケートなどで取っているのですが、特に二つの感想が多く寄せられています。
一つ目は今みんなが話したように、「知っているつもりだったことに気づいた」という声。二つ目は「自分の身近にもLGBTQ₊の人がいると思っていなかった」という声です。研修を受ける前は、性的マイノリティはメディアの向こう側の話として捉えていた人が多かったようですが、「自分の周りに、LGBTQ₊の人がいることを前提に考えるべきだと気づいた」という感想を書く人も多くいました。当事者が周囲に存在している可能性を認識することを「アウェアネス」といいますが、とても大切なことなので、みなさんに伝わって良かったと感じています。
ただし、比較的肯定的な反応が多いのは、これまでLGBTQ₊に関心や興味のある方々を対象に研修を行ってきたからだとも言えます。
ー否定的な反応が見られたことはありましたか。
松本:グループ外の大学や病院などでも、LGBTQ₊や性の多様性などについて研修することがあるんですけど、そこでは否定的な反応もありました。割合としては少ないものの、「自分の仕事には関係ないと思った」とか、「これからも考え方を変えるつもりはない」という感想をもらうことがあります。
でも、私自身はそういう意見を持つ人を責めるつもりはありません。日本ではLGBTQ₊に関する教育が十分になされてこなかったし、これまでの時代背景や社会の風潮を考えると、そうした反応があるのもある意味当然だと思っています。
ただ、環境を変え、少しずつでもみんなの認識を変えていくことが大事だと思っているので、私はそこに軸を置いて研修を続けていきたいなと思っています。
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LGBTQ₊のなかの多様性もしっかり伝えていく
ー研修をするうえで、気をつけていることはありますか。
松本:先ほど話したように、LGBTQ₊の当事者は世の中に多く存在するんです。だから研修を受けている人のなかにもいるはずだし、さらにそのなかにはカミングアウトせず、周りに気づかれないよう生活している人もいると思います。
みんなで知識や気づきをアップデートし、少数派の人々に対するエンパワーメントにつながるべき学びの場が、逆に当事者を傷つけるものになってしまっては意味がありません。だから周囲の目を気にしながら生活している人たちにとって、脅威とならない研修内容を慎重に考えています。
今のところ当事者からは肯定的な反応をいただいており、「周囲に気づかれるのが怖かったけれど、研修で周りが真剣に多様性について議論する様子を見て、自分の認識が変わった」という感想もいただいています。
そしてもう一つ、留意点というか、難しいなと感じているのは「LGBTQ₊の伝え方のバランス」です。LGBTQ₊の人たちのなかには、自身が当事者であることに悩みがなく、とてもハッピーに暮らしている人がいる一方で、苦しい想いを抱えて悩んでいる人もいます。研修内容がどちらかに偏らないよう、これまでLGBTQ₊コミュニティ内で見聞きした話や、さまざまな角度からGBTQ₊の人々を捉えた研究による知見などを組み合わせ、多角的な内容にすることを意識しています。
ただ、医療福祉の分野の人たちに知ってほしい内容を伝えるとなると、どうしてもネガティブな要素に寄りがちになるので、研修の準備段階では、毎回どうバランスを取るべきか考えています。
稲垣:大事な部分ですよね。「LGBTQ₊」というカテゴリーがあるわけではなく、一人ひとりが持つ背景はまったく異なるわけですから。
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松本:そうなんです。例えばセクシュアリティが同じ人であっても、健康状態や生活状況、社会的地位や障がいの有無など個人差が大きく、画一的に捉えることはできません。差別的な発言を受けても、生活や気持ちに余裕があるから聞き流せる人もいれば、困窮した生活背景から気持ちの余裕をなくして本当に苦しくなり、社会からドロップアウトしてしまう人もいる。そこには、「性的指向」だけで捉えられない交差性(※)があると思います。だからLGBTQ₊について伝える時に、そのなかにも多様性があることをしっかり伝えていくべきだと考えています。
※人が持つ属性や地位などの交差(重なり)が、差別や特権と複雑に結びつくことを捉える枠組みのこと。例えば、障がいのあるLGBTQ₊の人々において、障がい者差別とLGBTQ₊差別の両方を経験することで生きづらさが重積するケースがある、など。
医療福祉の専門職に求められる真の公平性と平等性
ー松本さんはかねてより、医療福祉グループである私たちは、「LGBTQ₊」の正しい知識を身につけるだけではなく、行動に移すことも大事だと研修で伝えてきました。このことについてもお話しください。
松本:ちょっと大きな話になりますが、医療福祉の専門職は、本来どの職種も患者さんや利用者さんへ対する公平性・平等性という価値観を、社会的な使命として持っていると思います。でも、先ほどの話のように、知識不足から「悪意なき差別」や「悪意なき排除」につながる言動をとってしまうことがあります。
私は医療福祉の専門職が真の意味で社会的役割を果たすためには、「人」が持つ多様性を知り、その学びを生かしてどのような属性を持つ人も安心して利用できる医療福祉環境や医療福祉サービスを提供する必要があると思っています。また、「人」が持つ多様性だけでなく、多様性を取り巻く「社会」も知り、専門職として何ができるか考え、実践する努力が必要です。この取り組みを継続することが、個人的には大きなテーマだと思っています。
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ーでは、グループ内の教育は、個々の意識改革と医療従事者としての姿勢、その両方に働きかけていくということでしょうか。
松本:そうですね。ただし、職員一人ひとりの意識については、これまでの価値観を急に変えることが難しかったり、その人の背景からどうしても理解が難しいこともあると思っています。
ただ、そのような場合であっても医療福祉の専門職としては、公平性や平等性といった価値観を持って、対人援助職としての職責を果たすことが求められます。
もちろん、私自身もそうですが、誰に対しても公平な態度を取るのは簡単なことではありません。それでも、専門職としては、どのような属性の方であっても無意識的な偏見や差別意識と向き合いながら、目の前の対象者に真摯に向き合うことが必要です。そこを軸にした研修を行うようにしたいと思います。
鈴木:これに関連する感想を、ひと言お伝えしたいです。松本さんの研修を受けて、LGBTQ₊の方が医療機関で精神的な負担を伴う質問を医療従事者から受け、嫌な思いをしたせいで受診をためらい、病気が進行するケースがあると知りました。
医療従事者の対応一つで健康や命が脅かされることがあるからこそ、正しい知識を持ち、誰もが安心して受けられる医療の提供が、本当に大事だと感じます。そういうグループになれるように、みんなで活動を続けていきたいですね。
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ダイバーシティ&インクルージョンにかける推進室メンバーの想い
ー最後にみなさんそれぞれに、推進室メンバーになった理由と、今後の目標などを教えてください。
黒澤:私は、みなさんより少し遅れて推進室のメンバーになりました。それまではグループ病院で理学療法士として勤務していましたが、現場を離れて人事部に所属し、そこから推進室にも加わることになりました。
実は、異動することになった背景には、現場で働いていた際に少なからず「働きづらさ」を感じた経験があります。この経験をきっかけに、「みんなが働きやすい環境作りに取り組みたい」という思いが強まり、推進室のメンバーとして活動することを決めました。
推進室では現在、「SOGI / LGBTQ+」「障がい」「人種・国籍・言語」の三つの分野の課題解決に取り組んでいます。ただ、それ以外にも多様な背景や個性を持つ職員が多くおり、それぞれに課題があると感じています。すべての職員が「働きやすい」と思える環境を整えることを最終目標に掲げ、引き続き努めていきたいと思います。
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稲垣:私は、もともと「ダイバーシティ&インクルージョンの活動をやりたい」、という思いがあってメンバーの一員となりました。どうしてそう思ったのか振り返ってみると、自分の原体験が影響しているんだなと気づきました。子供の頃、周りと違う部分などに対して嫌な思いをしたことがあって、その経験から多様性や個性を尊重する大切さを感じたんだと思います。
先日、たまたまメディアで紹介されていたドイツの哲学者ヘーゲル(ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル)が提示した「自由の相互承認」の話題を目にして、この考えにすごく共感しました。簡単に説明すると「個々の自由をお互いに認め合うことで、初めて社会が成り立つ」という内容です。
分野は異なりますが、この考えのように「互いを認め合える」グループを目指して、推進室メンバーと一緒に少しずつでも活動を進めたいと思います。このグループが良くなれば、きっと社会の一部も良くなる。そう信じてがんばりたいですね。
鈴木:私が推進室に入ったきっかけは「志を持って活動する松本さんのお手伝いがしたい」、という思いがあったからです。
松本:それは……ありがとうございます(笑)
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鈴木:(笑)。そう思ってメンバーに加わってみて、改めて人は「身近な誰かのために」と思えば、自然と行動を起こせるんだなと感じました。
自分がこのチームで目指したいのは、「みんなが寛容で協力し合える職場」を作ることです。法務部の仕事では、現場からの相談を受けることが多く、苦しみながら働いている人たちの声をたくさん聞きます。それが本当につらい内容で、「なんでこうなってしまうんだろう」と考えさせられることが少なくありません。
だからこそ、困っている人に自然と声をかけたり、得意なことをお互いに補い合ったりできる、そんな職場作りを行っていきたいと思っています。障がいの有無やLGBTQ+の問題に限らず、誰もが自分らしく働ける環境を整えることが大事だと考えています。
ほかのメンバーもよく言っていますが、結局、職場で本当に大事なのは「思いやり」だと思うんです。一見、当たり前のことのように思えるかもしれませんが、その「思いやり」が自然と湧き出るような職場の実現を目指したいですね。そして、ただ心の中で思うだけでなく、どんな小さなことでも「行動に移す」ことから始まります。その小さな一歩が、大きな変化を生むきっかけになると信じています。
松本:自分がこのチームに入った理由は、どのような方でも等しく健康に関する権利や、安心して働ける権利がしっかり守られるようにしていきたいと思ったからです。その実現のためには、どの規模感で取り組んでいくかを考えないといけないなと思っています。個人単位なのか、病院単位なのか、職業領域全体なのか、あるいはグループ全体なのか。それぞれのレベルで視点を変えながら、しっかり考えていきたいです。最終的には、みんなが健康でいられる権利や医療にアクセスできる権利、安心して働ける環境が整うことを目指しています。そのために、少しずつでも前進していけたらいいなと思っています。
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ダイバーシティ&インクルージョン推進室は、これからも多様な個性が尊重され、誰もが自分らしく生き、働くことができる環境作りのために、一歩ずつ取り組みを進めていきます。今後の活動も、またこの場でお伝えする予定です。ぜひご期待ください!
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