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【広報部レポート】踊らにゃそんそん!東京高円寺阿波おどりに、グループの「平成連」が参加します(前編)

阿波おどりで始まり、阿波おどりで終わる2024年の夏です。

こんにちは。平成医療福祉グループ広報部です。
今回はグループで部活動的に取り組んでいる「阿波おどり」のことをお話しします。

私たちのグループの本拠地は徳島にあります。徳島市の博愛記念病院からスタートし、今では徳島県のみならず関西や関東で100以上の病院・介護施設を運営するまでに。広報部も東京に事務所を構えているので、普段はそれほど“トクシマ”を感じない生活を送っているのですが、

阿波おどりがやってくる夏だけは違います!


100万人が熱狂する高円寺阿波おどり

毎年、8月最終の土日に開催される「東京高円寺阿波おどり」は、東京の代表的な夏祭りの1つ。高円寺の街を100を超える連(れん:踊りのグループを表す阿波おどりの用語)が練り歩き、1万人近い踊り手が参加、約100万人の観客が訪れるという一大イベントです。

この高円寺阿波おどりに、私たちのグループは「平成連」として2017年から参加しています。2020〜2022年は新型コロナの影響で中止や制限つきの開催だったため、今年で5回目の参加になります。

2023年の高円寺阿波おどりの様子。

高円寺阿波おどりに参加するのは、関東の病院や介護・福祉施設で働くグループ職員ですが、徳島で例年開催されている阿波おどりにも、徳島県内のグループ職員で構成した平成連が参加しています。

同じ平成連ではありますが、やっぱりそこは本場のチカラが頼り! 関東の職員が徳島の職員におどりを習いに行ったり、高円寺の大会当日には踊り手や鳴り物(楽器)、着つけの応援に徳島の職員が駆けつけてくれたりします。


阿波おどりってどんな踊り?

高円寺阿波おどりは希望する職員が参加するスタイルで、今年も昨年と同じく100名ほどが参加します。

6月中旬から月2〜3回の全体練習がスタート。

全体練習は仕事終わりの19時頃から新宿周辺で行うので、千葉や横浜、都内の病院・施設で働く職員も仕事終わりに駆けつけます。医療・福祉業界で働く職員たちなので、急な対応で練習に参加できないこともあるでしょう。そんななかでも、毎回50名近くが集まっているのは優秀なんじゃないかと個人的には思っています。また、施設ごとに自主練習も行っています。

これから全体練習が始まる。

ここで、阿波おどりのプチ情報。

阿波おどりは男踊りと女踊りに分かれ、二拍子のリズムに合わせて右手右足、左手左足を同時に出して進むのが基本です。男踊りも女踊りも腰を落として踊ります。

こう書くと非常にシンプルな踊りなのですが、これがなかなか奥深い! 筆者は昨年、女踊りに初挑戦しましたが、盆踊りにしかなりません(いや、盆踊りに失礼か!?)。右手と右足を同時に動かすのはかなり不自然な動きなんです。だって、私たちは自然に歩いたり走ったりする時、右手左足、左手右足と逆側の手足を出しているのですから。そこにひねりの動作と、爪先立ちの姿勢(女踊りの場合)とが加わって体幹もめちゃくちゃ使うわけで。

何よりも、二拍子のリズム=阿波おどりのグルーヴを体がなかなかつかめませんでした。

鳴り物の音に合わせて踊るのは気持ちがいい。
女性の男踊り、カッコいいんです。

お囃子を奏でる楽器は「鳴り物」と呼び、鉦(かね)、鼓(つづみ)、締太鼓、大太鼓、笛、三味線の組み合わせを基本とし、連によってさまざまなバリエーションがあります。

鉦は「カカンカンカ」と鋭い音が特徴で、スタートの合図やテンポ展開の合図などを行う鳴り物で、指揮者的な役割があります。
鉦を少しだけ触らせてもらったことがあるのですが、見た目以上にずっしりしているのと、一定のリズムを刻むのがまぁ難しいこと。やってみないとわからないものですね……

鳴り物の笛と鉦の練習風景。


阿波おどりの魅力を聞いてみた

女踊りのリーダー役である作業療法士の中村 亜純さんにお話を聞きました。中村さんは平成連で阿波おどりに出会い、そのおもしろさに惹かれて地元の連に入ったと言います。私も中村さんのように踊れたらなぁと惚れ惚れと見ていますが、当の本人は、私はまだ初心者だと控えめ。

中村 亜純さん。お子さんと一緒に全体練習に参加。

ー阿波おどりの魅力って、どんなところですか?

練習はきついし、踊りもめちゃくちゃ難しいですが、本番で踊るのがとにかく楽しい! 私はもともと運動神経はあまりよくないし、中学・高校時代は運動部に入っていなかったので、大人の部活動みたいな感じで楽しく続けています。

平成連は100人規模の大きな連だから、踊っていてとてもパワフルで元気が出ます!


ふだんは交流のない職員同士が出会う場に

続いて、高円寺阿波おどりリーダーの藤木 亮さんに登場いただきます。藤木さんは高円寺阿波おどりに平成連が初参加した時からリーダー役(当時は2名体制)を務めていたそう。平成連として阿波おどりに参加する意義や、リーダーならではの苦労話を聞きました。

藤木 亮さん。理学療法士で現在は西新井まちの相談室 管理者。グループのお祭り担当係。

ー高円寺阿波おどりに初参加した2017年当時から、平成連に変化はありましたか?

初参加の時から100人規模の連だったので、今と規模感は変わらないです。ただ、2017年当時は、私も含めて阿波おどりを踊ったことがない人がほとんど。それが平成連をきっかけに、中村さんのように地元の連に入って活躍する人が出てきたり、リピート参加してくれたりする人が増えてきたのです。

このままいい感じで平成連がレベルアップしていくかなぁと思っていたところで、新型コロナにより3年間お休みになってしまいました。この間に仕事が忙しくなって参加できなくなる人もいて、リピート参加の職員が減ってしまったのは少し残念です。

ー100人規模の連を取りまとめていくのは大変じゃないですか?

全体練習の日程や場所の調整は大変ですね。あとは本番当日の運営も。お手伝い係の方の調整や、鳴り物などの部品の管理、準備や片付け。この片付けが思った以上に大変なんです。100人分の備品の確認や衣装のクリーニングをしないといけません。

もちろん私一人では無理で、運営チームのみなさんや徳島のスタッフのみなさんのご支援で何とかできています。備品や衣装は徳島からすべて借りているので、返却に毎回時間がかかってご迷惑をかけてしまってます。

阿波おどりはグループの交流の場になっています。本番当日には徳島の職員が応援に来てくれるし、踊り手や鳴り物担当として病院の医師や看護師、施設長、リハビリ職をはじめとするさまざまな職種の職員、介護施設や人事部の職員、もちろんグループ代表や幹部も参加します。

実は、高円寺阿波おどりに参加する前から、グループは運動会や慰安旅行などを行ってきたんです。そうしたイベントの場で、遠方で働く職員、異なる職場や職種の職員同士の交流が生まれていました。新型コロナを機にイベントがほとんどなくなってしまったので、阿波おどりは貴重な交流の場だと思います。私は長年リーダーをやってきたので、今後はぜひ、若い職員に引き継いでいってもらえたらなぁと思っています!

ー最後に藤木さん、阿波おどりの魅力は?

小さい子どもからお年寄りまでが楽しめる。見ても楽しめるし、やっぱり踊るとさらに楽しめる。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん!」です。

2024年高円寺阿波おどりは、今週末8/24(土)、8/25(日)に開催されます。平成連は8/24(土)に参加。見かけたらぜひ声をかけてくださいね! 何なら一緒に踊っちゃいましょう!

後編では本番当日の様子をレポートします。
後編はコチラ!