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メタバース空間に障がい者支援施設PALETTEが登場!イオンモール株式会社が展開するバーチャルストアへの出店が決定

平成医療福祉グループが運営する障がい者支援施設「PALETTE」(大阪府大阪市淀川区)は、2023年12月26日(火)より、イオンモール株式会社(以下、イオンモール)が展開するバーチャルストアへ出店します。
出店詳細とともに、PALETTE施設長 嶋岡さんの出店に向けた想いなどをご紹介します。

【イオンモールのバーチャルストア内PALETTE出店概要】

オープン:2023年12月26日(火)
場所:スマートフォン向けメタバースアプリ「REV WORLDS」イオンモールのバーチャルストア内

【REV WORLDSとは】

株式会社三越伊勢丹が運営する、仮想都市のコミュニケーションプラットフォーム。24時間どこからでも、新宿東口の街の一部エリアや伊勢丹新宿本店などが再現された仮想都市にアクセス可能で、アバターを操作して、コミュニケーションやショッピング、イベント参加などを体験できます。

【メタバースとは】

インターネット上の仮想空間。ユーザーは仮想空間上で、自身の分身であるアバターを介し、他者と交流したり商品やサービスを受けたりと、自由な行動が図れます。


ー出店背景ーメタバースの世界で新たな可能性を広げるイオンモールのバーチャルストアのコンセプトに共感

障がい者支援施設「PALETTE」は、一人ひとりの個性を生かせる「ものづくりの場」です。PALETTEでは、利用者さんたちが絵画や作陶などを介して「好きなこと」を見つけ、それを追求するとともに仕事につなげる環境を整えています。

今回、PALETTEはイオンモールより、「開花」というコンセプトが掲げられたバーチャルストアへの出店依頼を受けました。このコンセプトには、リアルのイオンモール同様に、「メタバースの世界でも花を咲かせるため、新たな可能性を出店者とお客さまとともに模索する」という意味が込められており、障がいがある方の活躍の発信にも力が入っています。PALETTEは、こうした趣旨に共感するとともに、仮想空間での社会参画に魅力を感じて、出店を決めました。

イオンモールのバーチャルストア「~新たな出会い~探索エリア」(イメージ図)。

PALETTEの売り場は、バーチャルストア内の「~新たな出会い~探索エリア」となり、商品は、利用者さんたちが制作した「PALETTEオンラインストア」上に掲載中の商品を展開します。


PALETTEの工房で利用者さんたちが制作した商品がバーチャルストアで購入できます。


バーチャルストアで販売を予定している商品の一部。このほかにもたくさんの商品をご用意しています。


バーチャルストアへの挑戦をきっかけに活躍のフィールドを広げていきたい

メタバースは、アバターを介してユーザー同士が交流できる場であるため、性別や年齢・身体的なイメージ・障がいの有無といった情報から生じるバイアス(※)が排除されやすい世界である、と言われています。
こうした観点から、PALETTE施設長の嶋岡さんは、メタバースについて「ユーザーが先入観を持たず、誰に対してもフラットな見方ができる空間」であると考え、以前から可能性を感じていたそうです。バーチャルストアに参入することは、「PALETTEの新たな活躍の場を作るきっかけとなり得る」として、次のように話します。

「メタバースではバイアスが排除されやすくなる分、ユーザーがPALETTE商品に対して、『障がい』という側面ではなく、『商品そのもの』の魅力に、よりフォーカスしてくれるのではないかと考えています。商品をダイレクトに評価していただければ、作家の自信にもつながり、そこからは大きな価値が得られるだろうと思っています。

また、仮想空間だからこそ、利用者さんたちと、普段なかなか出会うことが難しいユーザーの方々が出会い、新たな関係性を築くチャンスがあると思います。『障がいがある』というカテゴライズは、そもそも不要なものだと思うので、PALETTEと社会との本当のつながりを増やす機会が、ここからより増えていくといいなと思いますね。

何より、私たちは日頃から『挑戦』する姿勢を大事に考えているので、利用者さんと職員が一緒になって『おもしろい』と思うことにチャレンジし、仮想空間から新たな可能性を広げていきたいと考えています」(嶋岡さん)


PALETTEの工房にて、利用者さんと職員が会話する様子。

嶋岡さんはメタバースが持つ、「障がいがある方の就労の場」としての可能性にも、期待を寄せているとのこと。

例えば、身体の状態から就労が困難な状況にある方でも、メタバース空間であれば、どこにいてもインターネットからアクセスできるので通勤の必要がなく、職場の環境においても物理的な制限がありません。また、リアルな対面でのコミュニケ―ションに不安がある方でも、アバターを介したりチャットを活用したりすることで、心理的負荷が軽減されるなどのメリットもあります。こうした仮想空間が持つ特性を生かして、最近ではさまざまな企業が多様な働き方を創出しており、メタバースは障がいのある方の就労の場としても注目されています。

PALETTEもいずれ、「メタバースが利用者さんたちの『就労の場』として、一つの選択肢となることを目指している」と嶋岡さんは話しました。

PALETTEの、メタバースという新たなフィールドへの挑戦は、「イオンモールのバーチャルストア」から始まります。ぜひこの機会にアプリをダウンロードして、メタバース上からPALETTEの魅力に触れてみてください。

※ 思考の偏りや思い込みのこと


PALETTEの工房にて、生き生きと活動する利用者さんの様子。


■REV WORLDSアプリ方法ご利用

本コンテンツはアプリのダウンロードが必要です。
アプリのダウンロードおよび詳細については、「REV WORLDS」ウェブサイトにてご確認ください。
「REV WORLDS」ウェブサイト:https://www.rev-worlds.com
※ご来場に際してはアバターの作成が必要です。
※当コンテンツはスマートフォンまたはタブレットからのみご利用が可能です。
※本アプリのご利用にはインターネット通信が必要です。ネットワーク環境の良い場所でご利用ください。
※ご利用端末のOSによって開始時間が異なる場合や、スケジュールが変更となる可能性がございます。
※画像は実際のアプリの画面と異なる場合がございます。


PALETTEについて

PALETTE施設内にて1階ギャラリーショップの様子。利用者さんが手がけた商品を販売し、常設展も行っています。

PALETTEは、2019年開設の障がい者支援施設です。
“個性をしごとに生かせる環境をつくる”という考えから、 単純作業に従事するのではなく、 各々の個性を生かせる「ものづくりの場」を提供します。
お菓子工房や本格的な窯を設置した陶芸工房、シルクスクリーン機器を導入した印刷工房に、 多様な表現が生まれるアトリエ。さらには、そこで生まれたものを発信するギャラリー、ショップなど、 さまざまな人の創作意欲を刺激しながら、 世の中に発信できる環境を整えています。

Instagram:https://www.instagram.com/palette_hmw

■サービス種別
就労継続支援 B 型事業/定員:35名
生活介護事業/定員:20名

PALETTEでの活動の様子については、こちらの動画と過去の記事もご覧ください。
障がい者支援施設「PALETTE」で開催!多彩な個性が混ざり合う「PALETTE展 Vol.1」の魅力

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